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『白衣の女』の続きを買いに旭屋書店へ。1930年代数寄屋橋界隈。

一週間に1冊ずつを目安に、読み終わるごとに続きは旭屋書店銀座店でチビチビ買ってゆくとしようと、先週金曜日の買ったウィルキー・コリンズ/中島賢二訳『白衣の女』上巻(岩波文庫)を月曜日の朝の喫茶店で読み始めたのだったけれども、うーむ、そんな悠長なことは言っていられないのだった。んもう、ひとたび読み始めたら止まらぬ、止まらぬ……と、今日は雨が降っていなくて嬉しいなアと、日没後、イソイソと日比谷を通って、みゆき通りを直進して、旭屋書店銀座店へ突進し、『白衣の女』の中巻と下巻をガバッと手にとってひとまず安心したところで、『白衣の女』の物語が始まったばかりのところで、登場人物がロンドンのターミナル駅から機関車に乗ってカーライルに出て、そこから海岸沿いに走っている支線に乗る……云々というところを読んで、ふらりと前々からなんとなく気になっていた、ウェッジ文庫の小池滋『余はいかにして鉄道愛好者となりしか』(asin:4863100108)を思い出したので、勢いにのって、一緒に買うことにする。買おうと思っていた文庫本が全部無事に在庫があって、ポンポンと買うときはいつもとても気分がよい。





『震災復興〈大銀座〉の街並みから』(銀座文化史学会、1995年12月)より、「マツダビルディング」の「8階レストラン大ホール」、昭和9年撮影。昭和9年9月施工の数寄屋橋のマツダビルディングの最上階の8階は、横浜のホテルニューグラントがレストランを出店していた。昼間は数寄屋橋公園に面した窓から陽光が降り注いだとのことで、この写真がそのことを鮮やかに伝えている。周囲に中二階のバルコニーを付した設計で、モダンな内装にうっとり。古川ロッパがここで頻繁に食事をしているサマが『ロッパ昭和日記』に伺える。日比谷からぐるりとまわって旭屋書店に寄り道すると、有楽座からニューグラント、とロッパを思い出したりもして、たのしい。




『震災復興〈大銀座〉の街並みから』(銀座文化史学会、1995年12月)より、こちらはマツダビルのほぼ向かいに面している、「日本動産火災保険東京支店」。昭和6年1月施工。1階に日動画廊があり、100坪のうち右40坪がイングリッシュ・ティールームになっていたという。泰明小学校に程近いこのティールームは、昭和9年、戸板康二が池田弥三郎と初めて対面したところというわけで、「東京戸板名所」のひとつなのだった。戸板康二と池田弥三郎が日動画廊で対面したのは、東京宝塚劇場が開場したばかりのころなのだなあ。