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本棚整理をさぼって、映画館へゆき、海野弘を繰る。

ホットケーキの粉がいつまでも残っているのが長らく気になっていた、のを起き抜けに突発的に思い出したので、本日の朝食はホットケーキと紅茶。お腹いっぱいになったところで、前々からの計画どおりに、今日と明日の二日間で本棚の整理を! といきたいところだったけど、どうにもこうにもやる気がわかず、ちょっと手をつけただけで本棚の前に座りこむ。しばし虚空を見つめたあと、ふと映画館に行きたいなと思った。年末年始の関西ではふつうの休日っぽくなにか映画を見たいなと思って、張り切って「エルマガジン」を買ったのだけど、京都文化博物館(だったかな)の『王将』が大晦日に上映していたらどんなによかっただろう、シネヌーヴォという映画館で見逃していたベルイマンを見るという手もあるけど元旦早々にベルイマンはちと辛気臭いかな…云々と、結局映画は断念したのだった。その無念を今こそ晴らそうとガバッとパソコンのスイッチを入れてチェックすると、シネマヴェーラでヌーヴェルヴァーグ特集をやっている! もう一度見たかった映画はあらかた上映が終わってしまっているけど、でもまだちょっとは間に合うかなと、ガバッと身支度を済ませて、イソイソと外出。近所の神社で手抜きの初詣をして、地下鉄にのって渋谷へお出かけ。映画館にたどりついたら、ちょうどアニエス・ヴァルダの『幸福』が始まるところだった。


2本目、ゴダールの『彼女について私が知っている二、三の事柄』を見たあとはタワーレコードのクラシック売場と DVD 売場で散々迷ったあげく、結局買い物は断念。今日も小津安二郎の DVD ボックスを買う決心がつかない。年明け早々気持ちが濁ってしまった。しばらく歩いてちょいとスッキリしようと、スタスタと神宮外苑にさしかかって、通りがかりのコーヒーショップでひとやすみ。「日本古書通信」にひととおり目を通したあと、突発的に持参した、『海野弘コレクション2 都市風景の発見』(右文書院、2006年)を繰った。


都市風景の発見―日本のアヴァンギャルド芸術 (海野弘コレクション)


海野弘コレクションの第3巻、『歩いて、見て、書いて――私の100冊の本の旅』(ISBN:4842100656)の方を先に読んでしまっていたのだけど、海野弘による「100冊の本の旅」が心に残っていたあとで、第2巻の栞の、酒井忠康、堀切直人、岡崎武志、南陀楼綾繁各氏の文章を読むと、彼らの文章がそのまま読者の側からの海野弘の「100冊の本の旅」というおもむきで、なんだかとっても感激。海野弘の本をもっともっと読みたくなる。第3巻を読んだあとまっさきに、今すぐ未読だった『都市風景の発見』を読みたいッと思ったのだけど、なぜだか見当たらず断念していたのであった。今朝の数分に満たない本棚整理で見つかったのは奇遇だった。『都市風景の発見』を読み続ける。


そんなこんなでとっぷりと日が暮れて、地下鉄にのって、家に帰った。