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文庫本整理のたびに東海林さだおの漫画を読みふけっている。

三日ぶりに早起きをし、喫茶店でコーヒーを飲む。中村哲郎著『歌舞伎の近代』(岩波書店、2006年)を読み進める。


帰宅後の夜ふけ、本をたくさん処分してすっきりしょうと、本棚整理を進めることにする。今日は文庫本に専念しようとメラメラと燃えたところで、まっさきに目に入ったのが、東海林さだおの『漫画文学全集』(文春文庫計6冊)、『ショージ君全集』(ちくま文庫計4冊)、『新漫画文学全集』(ちくま文庫計6冊)。毎回の文庫本整理のたびになぜか残っているこれらの文庫本であったが、今回は未練なくバッサリと処分することとする。しかし、これらの本を手にするのはずいぶんひさしぶりのような気がする。捨てる前にちょいと読み返すとするかなと、気まぐれに繰ってみると、あまりの脱力感にヒクヒク。いいなあと寝転がって、つい読みふける。

昔の日本映画を見るたびにその会社シーンを垣間見るのがたのしい。たとえば小津安二郎の『秋日和』における司葉子と岡田茉莉子みたいな「BG」とか、いつもの重役のおじさまたちとか、『彼岸花』における高橋貞二みたいなのんきな若いサラリーマンとか。そんな昔の日本映画を見ているときとよく似たたのしみが意外なほど詰まっていて、すっかり東海林さだおの漫画に和んでしまうのだった。いいなあ……。やはり、大切に架蔵するとしようと、東海林さだおを棚に戻す。本棚整理は後日にまわして、寝る。*1

*1:追記:ちょうど1年前、同じような行動をしていたことがあとで判明(id:foujita:20050830)。