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魚を煮込む間、うつくしいペーパーナイフに心ときめかす。

朝からじんわりと頭痛が続き、なにもたのしいことのない一日を過ごし、力なく家に帰る。クサクサするときは魚を卸すにかぎる、と近所の食料品店を物色すると、いい具合に鯵が売っていたので、買う。魚の下処理はなんとたのしいことだろう。と、本日の夕食は鯵のアクアパッツァにする。

魚を煮込んでいる間、届いていた郵便物を眺めていると、「久保田一・ペーパーナイフ展」のハガキがあり、そのうつくしいペーパーナイフにしばし見とれる。ペーパーナイフはグラシン紙をお気に入りの本に包むときにいつも使う道具なので、いつの日か、こんな美しいペーパーナイフを手に入れたいものだなあと思っているうちに、なんとなく機嫌がよくなる。などと、昨日の帙に引き続いて、二日連続で文房具のよろこびにひたる。