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『ジェイン・エア』が佳境に入り、網野菊訳のブロンテ伝が届く。

今日も早起きして、喫茶店で『ブロンテ全集』第2巻(みすず書房)を取り出し、シャーロット・ブロンテ/小池滋訳『ジェイン・エア』を読む。明日の朝に読み終わるようにうまく配分できた。ちょうど夏休み前に読み終えることになって、区切りがよい。

日没後、銀座へ。電車で30分だけど「帰省」がてら夏休みは実家に顔を出すとするかなと、なにか気のきいたお土産を持参すべく、あれこれ物色する。さんざん迷ったあげく、結局大したものは買えず、無駄に疲れて、ヘナヘナと帰宅。

帰宅すると、注文していた、エリザベス・ギャスケル/網野菊訳『シャーロット・ブロンテ伝』(実業之日本社、昭和17年)が届いていて、わーいとはしゃぐ。網野菊訳のブロンテ伝は長年の探求書だった。「日本の古本屋」で検索すると、いつも決まってヒットするのはあきつ書店ただひとつだった。おなじようにあきつ書店で唯一ヒットする、わが長年の探求書はあともう何冊かある(どれもこれも高い)。たまに思い出しては「日本の古本屋」で検索をかけて、そのたびにいつも該当するのはあきつ書店ただひとつだったのが、あるときひょいとあきつ書店以外のお店でも売っている、ということがある。落ち着いて考えてみると決して安価ではないのに、あきつ書店と比べるとずいぶんお買得だと、あたかもたいへんな掘り出し物をした気になってしまって嬉々と注文してしまう。人呼んでこれを「あきつ効果」という。

と、そんなことはどうでもよく、網野菊訳のブロンテ伝がわが書棚に収まって、うれしい。武藤康史は網野菊の創作態度を「ブロンテ姉妹から学んだ面が多々あることだろう」と書いていたけど、果してどうなのだろう。これからじっくり考えてみようと思う。寝床で講談社文芸文庫の網野菊『ゆれる葦』を読み返す。