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古本屋へ葉書を投函し、サントリーホールでムタ−を聴く。

今夜はサントリーホールへ、アンネ・ゾフィー・ムターのリサイタルを聴きに行くのだ。ムターのリサイタルを聴くのは2000年1月のニューヨーク以来だ。ふたたびこの日がやってくるとはなんて嬉しいことだろう。ああ、ムター! というわけで、リサイタルに全精力を注ぐべく、今日は一日、なるべくエネルギーを消費しないようにしたい。朝、早々に外出して、喫茶店でコーヒーを飲んで、気持ちを落ち着かせる。

と、しばし瞑想状態となったものの、何もしないのもつまらぬので、昨日届いていた「日本古書通信」を眺めることにする。いつものようにスミからスミまでズズズズイイーッと熟読、一通り読み終えたところで、巻末の目録を適当に眺めてみると、この一年間で一番の極私的探求本の書名がひっそりと載っているのを見つけてしまい、いきなり動揺する。値段はこれまで見たなかで(あきつ書店以外では見たことないのだけど)一番安い。どうしたものかと思う。ところで、7月は大阪へ出かけて、坂田藤十郎襲名興行を見たいなあと思っていた。秀太郎の常盤御前が見たいし、道成寺も見たい。ついでに北極星でオムライスを食べたい。そして淡路でお好み焼きを食べたい(なぜか淡路)。しかし、このところテンション低く、大阪まで出かける意欲も食欲もいつのまにか減退してしまい、結局断念したのであった。……と、大阪行きの資金が浮いたとみなして、古書一冊くらいは買えるなあとかなんとか、モヤモヤと思う。ちっとも心穏やかに過ごせず、時間となる。

昼、帰宅後のファックスを待てず、官製葉書を1枚購入。コーヒーショップで、本を注文したい旨をササッと書き上げて、『デイヴィッド・コパフィールド』第3巻をズンズンと読んで、時間になって外に出て、通りがかりに葉書をコトンと投函する。

夕刻、イソイソと外に出る。サントリーホールの近くでコーヒーを読む。たまのサントリーホール行きのときはたいていこのお店でコーヒーを飲む。『デイヴィッド・コパフィールド』第3巻を読み終える。

ムターのリサイタル、音楽の歓びで身体全体が満たされて、ただただ幸福だった。次のサントリーホールは9月、次は内田光子さんのモーツァルトを同じ会場で聴けると思うと、本当にもうただただ幸福。無事に聴きに行けることのみを願いつつ、帰宅。