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中戸川吉二とディケンズを読み、竹中郁『私のびっくり箱』が届く。

順調に早起きをして、今日も早々に外出して、喫茶店でコーヒー。『中戸川吉二選集』(渡辺新生社、大正12年)より今日は「法要に行く身」を読むことにする。「イボタの蟲」では姉の死が描かれていたのだけど、「法要に行く身」にはその夫であるところの義兄が登場する。その義兄描写がなんだかいいなあと、読んでいて、いい気分。その義兄が愛読したという「イボタの蟲」をもう一度読んだあと、『デイヴィッド・コパフィールド』第二巻をズンズンと読む。再読とはいえ、スイスイとページが進む。

午前中、急ににわか雨があったかと思うと、正午過ぎにはすっかり晴れ渡り、大雨のなごりでずいぶん蒸していて、じめっと暑い。急激な眠気を緩和させようと、コーヒーショップへ行き、『デイヴィッド・コパフィールド』第二巻をズンズンと読む。文庫本を開くと急に眠気が去るから不思議。

夕刻になると、くたびれてしまって、力が出ない。今日は前々からフィルムセンターでジャン・ルノワールの『のらくら兵』を見るのをたのしみにしていたのだけど、力が出ないのであきらめることにする。明日から京橋図書館が館内整理でしばらく休館なので今日のうちに行っておかねばならぬのだと思っていたけど、こちらもあきらめることにする。と、いろいろとあきらめてへなへなと外に出ると、昼間の蒸し暑さとはうってかわって、涼しい空気がとても心地いい。


帰宅すると、注文していた竹中郁『私のびっくり箱』のじぎく文庫(神戸新聞出版センター、昭和60年3月)が届いていた。思っていたとおりのチャーミングな造本が嬉しい。ペラペラと繰ってみると、散見される竹中郁による挿絵がとても素敵。足立巻一のあとがきによると、この本は竹中郁の没後3年を記念しての刊行とのことで、すでに持っている編集工房ノアの『消えゆく幻燈』とセットとして位置付けることができそうだ。足立巻一の仕事ぶりがいつもながらにすばらしい。



届いたばかりの『私のびっくり箱』にさっそくパリッとパラフィン紙をかける。