文化生活一週間 #15

今週のおぼえ帳

  • 赤穂浪士
    • 松田定次『赤穗浪士 天の巻 地の巻』(東映京都・昭和31年)/東京国立近代美術館フィルムセンター《シナリオ作家 新藤兼人》(http://www.momat.go.jp/FC/fc.html
  • 六代目歌右衛門五年祭
    • 六世中村歌右衛門五年祭四月大歌舞伎/歌舞伎座・昼の部『狐と笛吹き』『高尾』『沓手鳥孤城落月』『関八州繋馬』(4月15日)
  • 王子電車にのってあらかわ遊園へ

天候不安定のなか傘をさして外出、演博で歌右衛門展を見物して外に出ると、雨はもうすっかりあがっていた(おかげで傘を忘れる)。早稲田から都電荒川線に乗る。休日しか乗る機会がないのだから、車窓見物をたのしみたいところだったけど、いつのまにかスウスウと寝てしまった。荒川遊園地前で下車。

入場料200円を払ってあらかわ遊園に入場。入場前から「一球さん」の愛称で知られる(らしい)都電荒川線のむかしの車両が保存されているのが鉄柵越しに眼に入っていた。まずはその車両の近くにとりあえず行ってみる。その途中通りかかる小さな池に白鳥がプカプカ浮かんでいて、近づくとものすごい勢いでこちらにすり寄ってきて、ピラニアのように口をパクパクさせていた。パレスホテルのまん前のお堀にいる格調高き白鳥と同じ動物とは思えない。そのいやしさを目の当たりにして、ふとわが身を反省するのだった。

深い考えもなく、単に暇だったので来てみたあらかわ遊園であったけれども、思っていた以上にたいへん和んだ時間だった。近くの家族づれが気ままに休日をたのしんでいるというサマがとてもよかった。見た目にもしょぼい乗り物を前にして子供たちが大はしゃぎ、大人も子供もみんなたのしそう。いかにも日曜日の午後というみんなくつろいだ感じがいかにもいいなアと、こんなにまで和むとは意外であった。遊園地というよりはふつうの公園に近い。でも、観覧車があったりするから、ちょっとだけ非日常。ソフトクリームをペロペロなめながら、向ヶ丘遊園をはじめとする今はなき遊園地のことを思う。子供時分も現在もディズニーランドの類にはまったく興味がないのだけど、そういう「テーマパーク」ではなく、古きよき「遊園地」というものは結構いいものだなあと思った。

とかなんとか、心が洗われたあと(ざぶーん)、隣駅まで歩いて、荒川車庫前からふたたび都電荒川線に乗って、鬼子母神前で下車。前回買い損ねていた本を往来坐で買って、池袋まで歩いた。前にここを歩いたときよりもずいぶん日が長くなった。まだまだ明るかった。