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戸板康二の『五月のリサイタル』を繰り、付箋を貼りまくる。

宵っ張りの早起きで、朝っぱらからずいぶん眠い。早々に外出して、コーヒーを飲んで目を覚ます。昨夜突発的に書棚から取り出した、戸板康二の『五月のリサイタル』(http://www.ne.jp/asahi/toita/yasuji/a/093.html)の再読に夢中、「歌劇」が初出のエッセイを読んで、目がランランになる。それにしても戸板康二は狂おしいばかりに宝塚が大好きなのだなあと、しみじみ感じ入る。そのたのしそうな筆致にほんわか、わたしもまた宝塚を見たいものだと思う。そして、青年期の阪神間に出かけた折の戸板康二、というのがわたしにはたいそうおもしろく、また近いうちに関西に遊覧に出かけたいものだなあと思う。とかなんとか、朝っぱらから、遊ぶことばかり考えて、気を紛らわす。

時間の経過とともに、どんどん眠くなり、夕刻、早々に帰宅。夕食の支度がひと段落ついたところで、『五月のリサイタル』を最初からじっくり読み返す。戸板康二は読み返すたんびに、あちらこちらで「おっ」となる。つい付箋紙をあちこちに貼り付けてしまう。新協劇団の上演で久板栄二郎の『神聖家族』を見ていたら、台詞に明治製菓のことがチラリと出てきたので、上司の内田誠に報告すると、お礼に行ってきたまえといわれ、菓子折りを下げて四谷坂町の久板邸へ出かけた、という挿話ににんまり。前にも何度も読んでいるはずなのに、すっかり忘れていた。

一日中、「愛〜、それは〜♪」が頭のなかで鳴り響き、油断すると鼻歌を歌ってしまいそうでたいへん危険であった。この呪縛力はいったい…。