野口冨士男を読み、神西清を買い、森銑三が届く。

ずいぶん早起きをして、家事もそこそこにイソイソと外出。さる方より行かないからとスターバックスカードをちょうだいしたのでこれ幸い、残高ゼロになるまでしばし通うとするかなと、ひさしぶりにスターバックスへゆく。カフェミストを飲む。オフィス街の朝のスターバックスはさながら図書館の閲覧室のよう。一同モクモクとお勉強に励んでいる。野口冨士男の『感触的昭和文壇史』の再読を開始する。先週末の五反田古書展で長年の念願だった尾崎一雄『あの日この日』全3冊を入手したところで、その前に読んでおきたいなと思ったのだった。モクモクと読みふけり、野口冨士男を読むといつもだけど、しみじみ感じ入る。買ってそれっきりの、正宗白鳥の『世界漫遊随筆抄』を読みたいなと急に思ったりする。それにしても、『感触的昭和文壇史』、いつもながらしみじみ見事な仕事だ。

昼休み、本屋さんへ。岩波文庫の新刊、プーシキン/神西清訳『大尉の娘』が出ていたので、ガバッと手にとる。『大尉の娘』の改版と一緒に買おうと思っていた、2006年春リクエスト復刊の神西清翻訳本、ドストエフスキー『永遠の夫』と合わせて、計2冊のお買い物。

帰宅したら、『森銑三西鶴論集 1』(個人社、平成十八年年三月刊)が届いていた。今月の「日本古書通信」で刊行を知って、ぜひとも欲しい! と、すぐさま注文していたもの。森銑三が、和木清三郎の雑誌「新文明」に昭和34年から38年にかけて37回にわたって「西鶴雑筆」として載せていたものをまとめている。「新文明」というのは横山重の『書物捜索』の初出誌でもあるわけで、しみじみそそられる雑誌だなあと思う。『森銑三西鶴論集』の版元の個人社のことも今回初めて知った。その名のとおり、小出昌洋氏が個人でやっていらっしゃる版元で、森銑三の著作集未収録の文章を発掘することが目的ではじめられたのだという*1

*1:…ということは、despera掲示板(http://ushigome.bird.to/bbs/despera.html)で知りました。心より感謝申し上げます