竹中郁の『消えゆく幻燈』にグラシン紙をかける。

朝の家事もろもろがいつもよりだいぶ早く終わったので、今日は歩いて出かけることにする。三宅坂をトコトコと下り、桜田門が近づいてくると、警視庁の巨大な建築を右に、やっと日陰ができる。警視庁の建物をみると、いつも鈴木英夫の『非情都市』における佐々木孝丸を思い出すのだった。喫茶店でふうっとひと息ついたあと、突発的に持参した「暮しの手帖」別冊の「おべんとう」(http://www.kurashi-no-techo.co.jp/contents/bessatsu/bessatsu-back.html)を眺める。3年前に買った本で眺めるのはずいぶんひさしぶり、しみじみ名著だなと一通り堪能したあと、同じく突発的に持参した野口冨士男の短篇集『流星抄』の再読。「風景」が初出の3篇を読む。

バタバタと一日が終わり、「日本古書通信」が届いているに違いないとそれだけをたのしみに帰宅するも、古書通信は届いておらず、来週末の「趣味の古書展」の目録が届いていた。注文していた竹中郁著『消えゆく幻燈』(編集工房ノア、1985年)も届いていた。趣味展の目録では、月の輪書林の大岡龍男書簡(5万円也)の抜き書きにシビれる。永久保存版としたい。

『消えゆく幻燈』にさっそくグラシン紙をかける。