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本を売って焼酎を飲む。

朝の喫茶店で、返却期限が過ぎている『時代劇伝説』というタイトルの論文集を繰る。ジュンク堂で立ち読みして面白そうだったので図書館で借りたのだったが、いつのまにか返却期限でヒイヒイと拾い読み。大川橋蔵に関する文章がとても面白くて、大川橋蔵とは何か、と、コーヒー片手にいつまでも大川橋蔵を思う。と言っても、今まで大川橋蔵の映画を見たことは(たぶん)一度もなく、森茉莉の『ドッキリ・チャンネル』でしか大川橋蔵は知らないのであるが。

図書館に本を返して、早々に帰宅。週末に整理した本を一刻も早く片づけねばと、ドナドナドナと電車にのって、本を売りにゆく。前回(去年10月)が思わぬ高値だったので、今回はあまり期待しないようにしようと自分に言い聞かせながら、本を見ていただいている間、近辺の古本屋を2軒めぐる。が、自分に言い聞かせるのにいそがしくてあまり落ち着いて本は見られず、さて、今回の売り上げやいかにと、手ぶらで戻ってみると、思わぬ高値の前回をしのぐ高値で狂喜乱舞。わーいわーいと雨がポツポツのしみじみ寒い夜道をスキップして(心のなかで)、焼酎を飲みに行った。ふたたび外に出ると雨がますます降っていて、ますます寒い。帰りの電車では読む本がなくて、ぼんやり。駅から自宅へ向かって、傘をさして坂道をポコポコ上がると3月になった。