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岩波ブックセンターでお買い物

朝の喫茶店。ふと思い立って持参した日本古書通信社の「こつう豆本」の徳永康元著『黒い風呂敷』を読み返す。戸板康二の雅楽シリーズ、今日は『ラスト・シーン』を読む。昨日に引き続いて素白を読む。


夕刻、丸の内カフェに行く。小岩井のビンの牛乳110円が売り切れていたので早々に退散し、神保町にゆく。岩波ブックセンターに突進して、まっさきに「2006年春のリクエスト復刊全30点」が一面に積んであるのを確認にゆく。ワオ! と遠目からも岩波文庫のベージュの復刊カヴァーが一面を覆う一角が目に入り、思わず走り寄ってしまう。1年に2度のこのおたのしみ! なんとまあうるわしい眺めなのでしょう! などと、「!」を連発するほどのことでもないような気もするけど、とにもかくにも嬉しい。しかし、はしゃいでばかりもいられない。チラシを何度も眺めて計画をたてたところ、欲しい本を全部買うとなると8000円を超えてしまうのであった。一気にまとめて買うのはいかがなものかと思う。では今日の気分はどの本かしらとしばし立ちすくんだあと、ま、あとでゆっくり考えようと、しばし店内を探索。

今月はどういうわけか、だいぶ予算が余っている。予算というものは消化するためにあるので、今日はなにか1冊、素敵な本を買いたいなと、日中はそんなことばかりを考えていた。さて今日の気分はどの本かしらと、まっさきに思いついたのが、白水社刊の宮下志朗新訳のモンテーニュ『エセー』第1巻。去年10月にすでに出ていたのにうっかり見逃していたけど、間に合ってよかった。まだ1巻しか出ていないのでこれ幸い、刊行されるごとに1巻ずつ大切に読み進めていけると思うととても嬉しい。とかなんとか、『エセー』を手にとってゆるりと店内をめぐり、最後にふたたび岩波文庫のリクエスト復刊。さてこちらの今日の気分はどれかしらと手に取ったのは、辰野隆選『リイルアダン短篇集』上下。辰野隆、鈴木信太郎、伊吹武彦、渡辺一夫、山田珠樹という翻訳者の顔ぶれが嬉しい。岩波文庫の海外文学は、翻訳者の系譜あれこれに思いを馳せるのがいつもとても愉しい。

エセー〈1〉


昨日はマッチ売りの少女のような心境で神保町を通り過ぎていたけど、今日はわたしも午前様と、帰宅後の夜ふけ、届いていた佐藤藝古堂の目録を眺めたあと、鈴木信太郎訳のリラダンを2篇読んだ。