木村毅『明治文学余話』を繰り、『共古日録抄』を借りる。

今朝は霜川をひとつ読んでみるとするかなと買ったばかりの「明治文学全集」の『水野葉舟 中村星湖 三島霜川 上司小剣集』を持参することにする。月報を眺めふと思いたって、リキエスタの会(http://www.honco.net/richiesta/)発行の木村毅の『明治文学余話』も持っていくことにする。同シリーズの柳田泉『明治文学研究夜話』と2冊一緒に年末のささま書店で買ったのだった。「明治文学全集」の月報にまず柳田泉が連載を開始、没後あとを受けて木村毅が連載を継続、これらをこうして2冊の冊子に翻刻してくれているわけで、なんと粋なはからい、なんとありがたいことだろうと胸が熱くなるのだった。…と言いつつ、ケチって古本で入手といういつもの展開になっているのだけど。柳田泉はすぐに読んだけど木村毅はそれっきりになっていたので、よい機会。

で、さっそく朝の喫茶店で木村毅の『明治文学余話』を繰ったのであったが、さっそく「いいなあ…」の言いどおし。ページを繰る時間がなんともしあわせ、その「しあわせ」の言うのは著者の愉しげな筆致が伝染してくるところにあるのだろうなあ、と嬉しいひととき。柳田泉と比べて木村毅の方がずっと読んでいて嬉しいのだけど、そのゆえんについては、坪内祐三が柳田泉の方のあとがきで書いていたはず。去年に東洋文庫で刊行の柳田泉も早く欲しいなあと思う。いつだって買えるけど、機が熟して「今だ!」という瞬間に買いに行きたい、その瞬間が待ち遠しい。そんなこんなで、今朝は霜川を読む時間がなくなってしまった。


夕刻、マロニエ通りを早歩きして、京橋図書館へ。その途中、松屋裏の奥村書店をのぞく。ひさしぶりなので棚の感じがなんとなく新鮮で見ていておもしろい。フムなるほどと思いつつ、いろいろと見る。と、なにが「なるほど」なのだという感じだけど、フムなるほどと外に出て、昭和通りを横断し、奥村書店2軒目の新生堂奥村に足を踏み入れる。洲之内徹の『絵のなかの散歩』の函入り帯付きが売っていた。ここ1年以上、新潮文庫の洲之内徹3冊の元版の函入り本が売っていたら買い求め、それを機に洲之内徹をじっくりと読み返したいものだと思い続けていたものだったけど、なかなかお目にかかれる機会がなかった、というかお目にかかるたびに高かった。さて今回はと値札を確認すると、3000円。うーんと諦める。無念至極なり。こちらもなかなか機が熟さない。図書館では「日本書誌学大系」の『共古日録抄』を引き取る。借りられるというだけで、なんだかとっても嬉しいなア! と、今は借りるだけで満足しておくことにするのだ。