宮脇俊三『終着駅は始発駅』を繰る。

今日はなんとか早起きに成功、家事をしながらイヤホンで、ひさしぶりにバッハのブランデンブルグ協奏曲を聴いてみたら、突然ハイ。あちこち拾い聴きして、ひたすらウキウキ。いつまでも聴いていたかったけど本も読みたいので、イソイソと身仕度。身仕度の時間は、リパッティのディスクでバッハのパルティータ。そんなこんなで機嫌よく外出し、喫茶店でコーヒーを飲む。

過日、ちわみさん*1と東京ステーションホテル(窓からは東京駅の線路が一望)にてお食事会をした折にちょうだいした、新潮文庫の宮脇俊三『終着駅は始発駅』を繰って、ひたすらウキウキ。ああ、嬉しいなア! と、とにかくも繰って嬉しい。獅子文六や都筑道夫とおなじように宮脇俊三も、安く売っていたらとりあえず買って本棚に積んでおいて、ちょいとクサクサするときに突発的に取り出して繰りたい書き手だなあと思う。「通勤電車もまた愉しからずや」という、東京の山手線と大阪環状線とを比較した文章にフムフムとなる。そうそう、元旦早々に大阪環状線に乗ったのだった。元旦はよいお天気でよかったなあと、あのときの車窓を思い出す。山手線といえば、カラーブックスの池田弥三郎『山手線各駅停車』が長らく気になりつつも、いまだ入手していない。カラーブックスそのものにはそんなに関心はないのだけど、カラーブックスの鉄道シリーズはなかなか味わい深いものがある。集めようかな。鉄道といえば、ちわみさんはまだ鶴見線に乗ったことがないそうなので、一刻も早く乗りに行って自慢したいものだと思う。鶴見といえば鶴見総持寺、鶴見総持寺といえば戸板康二のお墓のある場所。ちわみさんは長谷川時雨のついでに偶然、戸板康二のお墓を見かけたのだという。わたしは戸板さんのお墓参りにはまだ行ったことがなく、お墓は先を越されてしまった。なので、せめて鶴見線は……。


日中の外出の折に神保町を通りかかったので、ちょいと東京堂だけ見てゆくことにする。今年初の東京堂、かわいた喉が潤おう心地す。ひさしぶりにくるとやっぱり、しみじみと東京堂はいいなア! とハイになる。『三田村鳶魚主宰 西鶴輪講「懐硯」』というのを見つけ「おっ」となる。すでに去年秋に出ていたようだ。わたしのなかでは、すべての道は西鶴に通ず、と最近しみじみ思っているのだった。

*1:ちわみさんの blog:「森茉莉街道をゆく(+長谷川時雨)」(http://blog.livedoor.jp/chiwami403/)と「ねこそぎ記念」(http://blog.goo.ne.jp/chiwami403/