神吉拓郎、手帳、鍋

朝の喫茶店で神吉拓郎の『私生活』の残りをズンズンと読んだあと、月曜日に図書館で借りたばかりの神吉拓郎『東京気侭地図』のまずはあとがきを見てみると、初出の「アサヒグラフ」での連載中に、「朝日新聞社友の高木四郎氏」や「作家の戸板康二氏」から励ましのお手紙をいただいた、とあった。神吉拓郎、高木四郎、戸板康二、この三者の共通点は「日曜娯楽版」だなあと、「日曜娯楽版」から「ほろにが通信」へ、という流れを思ってウキウキ。『東京気侭地図』を心地よく読み進めたところで時間になった。

昼休みもぼんやりとコーヒーを飲む。手持ちの英国製の手帳のリフィルに来年の暦を書き写す、という作業を始めてみたら、思いのほかたのしくて機嫌がよくなる。来年は祝日が土曜日というのが多いようだ。明治節が十三夜でその翌日が一の酉でその次の日の日曜日は満月、来年は三の酉がある。…というようなことをしているうちに、師走のわが年中行事、バッハの《クリスマス・オラトリオ》をまだ聴いていなかったことを思い出した。《クリスマス・オラトリオ》を聴けると思うと嬉しい。機嫌、さらによくなる。

日没後、イソイソと帰宅。クリーニングや、チーズや、食料品や、パンやさんをめぐって、部屋にたどり着いて、今日もずいぶんくたびれた。「暮しの手帖」最新号に載っていたレシピそのままの、とある鍋を夕食にする。思っていた以上においしくて、機嫌がよくなる。次はどの鍋にしようかなとたのしみ、たのしみ。食後に、今季初の蜜柑を食べた。蜜柑っておいしいなあと、機嫌、さらによくなる。