朝昼晩のコーヒー

朝から力が出ず、朝食もお弁当もサボって、早々に外出。どんなに体調が悪くてもお弁当だけは絶対にさぼらない(しかし結局食べないので無駄)わたくしとしたことがッ、と、自分で自分がわからない。まあ、たまにはこういうときもあるのはしょうがないと、朝の喫茶店でのんびりと本をめくる。週末に買った、荒川洋治の『文学が好き』をぼんやりと繰った。

昼休み、息も絶え絶えに本屋さんには行く。その甲斐あって、今日は PR 誌がザクザクと積んであった。週末に入手の「波」と「ちくま」だけ省いて、ねこそぎ持ち帰る。やることがないので、コーヒーショップでぼんやり、「一冊の本」と「未来」を眺める。「未来」では堀切直人氏と鈴木地蔵さんのトークショウを読むことができてお得感たっぷり。「一冊の本」では五味太郎さんのおかげで、戸板康二の『歌舞伎への招待』の暮しの手帖社版の活字を美しいカラー写真で見ることができて、思いかげない歓びが。大佛次郎の『天皇の世紀』全10冊を一ヶ月ずつ新装版として刊行、と案内があって、これを機に1冊ずつ読み進めるのもいいかもと思う。ゆっくり考えよう。5月末にひさしぶりに横浜の大佛次郎記念館に出かけて思っていた以上に感激して、その直後の鈴本の独演会で小三治さんがマクラで『天皇の世紀』のことをしゃべっていて嬉しかったことを思い出した。

日没後は無気力に京橋図書館へ。疲れてしまったので、コーヒーを飲んでひとやすみ。借りたばかりの三國一朗の『橋』を繰ってみると、久保田万太郎の『蛍』の新派上演のことが書いてあった。花柳章太郎、伊志井寛、大矢市次郎の並びに「クーッ!」とシビれて、大興奮。急に機嫌がよくなり、覇気ない1日を反省すべく、歩いて帰ることにする。三國さんが神保町の帰りによく通ったという俎橋を通った。