バッハを聴きながら文庫本の整理

一応は5時起床。週末のいただきものの梨が冷蔵庫でよく冷えていたので、入浴後に半分食し、のど越しすっきり。今年初の梨。なんとなくダルいのでコーヒーを飲んでもう少しすっきりしようと、喫茶店でのんびり。濱田研吾さんの『脇役本』の書評、石神井書林の内堀弘さんによる書評記事が載っている「週刊読書人」(9月9日号)をフムフムと隈なくチェック。矢来神三氏による連載「活字シアター」に花森安治が取り上げられている。「暮しの手帖」は挿話が無尽蔵でいつ読んでも面白い。「日本読書新聞時代の友人である作家の柴田錬三郎」のくだりで今年4月に出た月の輪書林の目録『田村義也の本』での興奮が鮮やかによみがえって、さらにウキウキ。「活字シアター」を読んだのは今回が初めてだけどほかはどんな章立てになっているのだろう。本になるのが早くも待ち遠しい。なんてことを思っているうちに時間がなくなり、あわてて郵便局へ行き、週末に届いていた本の支払い。週明け早々お金がない。じっと手を見る。

帰りはかなりの雨降りで早々に帰宅しようと思ったものの、京橋図書館へ行きたい気もするしで、往生際悪く銀座までトボトボ歩く。教文館で本を見て、やっぱり疲れたので、早々に帰ることにする。近所の食料品店で秋刀魚が売っているのを見て、今年初の秋刀魚にしようかしらと思ったけど、もう少しあとにとっておきたい気がするので、見送る。

夕食後、しばらくさぼっていた本棚の整理の続き。イヤホンでバッハのロ短調ミサ、ヘレヴェッヘ盤を聴きながらひたすら本棚の整理。ちくま学芸文庫のハンナ・アレントの『人間の条件』が出てきて、「公的領域と私的領域」云々というところをチラリと眺める。バッハを聴きながらアレントだなんて、なんだか急に大学生の頃に戻ったかのような感じで、急に懐かしくなる。当時、みすずからアレントとハイデガーの往復書簡をもとにした本が出て、発売と同時にパッと買ったのをよく覚えているけれども、その本はとっくに処分してしまった。けど、『人間の条件』はもう読み返すこともないだろうに、いつも処分を見送ってしまう。そんなこんなで、文庫本の大整理は三分の一を処分することを目標にしていたのに今日は結局五分の一くらいしか処分できず。もう少しがんばってもう少し処分しよう。

寝床でリパッティのディスク、シューベルトの即興曲、ショパンのノクターンのあたりにうっとり。庄野潤三の『文学交友録』再読。長沖一が登場するあたりを読んで就寝。