サマータイム

昨夜、手帳に映画と古書展の日程を書きこんでいたら、3月27日のところがイースターとなっているので、ワオ! とあわてて、バッハの《復活祭カンタータ》をヘレヴェッヘのディスクで聴いて、ご満悦。よくよく見ると、今年の聖金曜日は3月25日ですでに過ぎてしまっていたのだった。バッハ没後250年の2000年の聖金曜日にサントリーホールでバッハ・コレギウム・ジャパンのマタイを聴いて以来、毎年聖金曜日の夜はバッハを聴くことにしていたのに残念。バッハを聴きながら、3月27日のところに "European Summer Time Begins" とあるのを見て、そうだ、自分内サマータイムということで、明日から1時間早起きするとしようと急に思いついて、昨夜は張り切って早々に就寝。

と、一夜明けてみると、1時間は無理だったけど、いつもより30分早く起きることができた。が、さわやかに早起きしたというのに、天候の方は雨がザアザアでちっともさわやかではない。コーヒーを飲んで気をまぎらわせるとしようと、いつもより早くに外出して、喫茶店でのんびり。とたんに眠くなってきたけど、人から借りた絲山秋子の『イッツ・オンリー・トーク』をひとたび読み始めたら、とても面白くて急にウキウキ。一気に目が覚めた。『袋小路の男』もよかったので、こうなったら全作品をフォローせねば…。

昼休みさっそく、雨のなか、本屋さんへ。が、本屋さんに足を踏み入れたとたん、岩波文庫の今月の新刊を買っていなかったことを思いだし、たのしみにしていた山口昌男とヴェイユをガバッと手に取った。ひさびさに岩波文庫の青帯を手にして、手元に置いておこうと思いつつずっと忘れていたチェーホフ生涯の愛読書、『自省録』のことを急に思い出し、岩波文庫を探索。こちらも無事発見。岩波文庫を手にとって安心したあとで、「暮しの手帖」を立ち読みしていたらタケノコ料理が美味しそうでうっとり、季節のよろこびが急に胸にフツフツとわいてきた。次は、「装苑」を立ち読み。書評のところでルーシー・リーの新刊のことを知って大感激。こうしてはいられない、と、午後にさっそくアマゾンに発注してしまった。

夕方になっても、雨はザアザア。イソイソと歌舞伎座へ向かって早歩き。その途中、山野楽器で「東京かわら版」を購入、と同時に「銀座百点」を入手。たのしみでたのしみでたまらなかった枝雀追善の一夜はあっという間に終わってしまった。とにかくも無事行けることができて本当によかった。ビデオ落語をずっと見ていたかった。けど、名残惜しいというところで終わるのがちょうどよいのかも。これからもっともっと落語に接したいなと、未来展望。とにかくも、胸がいっぱいなのだった。

そんなこんなで、自分内サマータイム初日は「あー、本日はなんたるよき日ぞや」となって、めでたしめでたし。

購入本

  • 山口昌男『挫折の昭和史 上』岩波現代文庫(ISBN:4006001401
  • シモーヌ・ヴェイユ/冨原眞弓訳『自由と社会的抑圧』岩波文庫(ISBN:4003369017
  • マルクス・アウレーリウス/神谷美恵子訳『自省録』岩波文庫(ISBN:4003361016
  • エマニュエル・クーパー/刈茅由美訳『Lucie Rie ルーシー・リーの陶磁器たち』(ISBN:4860201221

落語メモ

  • 桂枝雀七回忌追善落語会 / 歌舞伎座
    • 口上(桂枝雀一門)
    • 桂雀三郎『時うどん』
    • 桂ざこば
    • 桂米朝『鹿政談』
    • (中入り)
    • 思い出トーク(司会:桂南光)
    • 柳家小三治『一眼国』
    • ビデオ落語(桂枝雀『代書屋』)
    • 御挨拶(桂枝雀一門)