奥村書店と歌舞伎座

foujita2004-08-27夏休みの細切れ第2弾。平日しか行かれないところへわーいとイソイソと出かけ、そのあと午後の銀座で母と待ち合わせ。都営浅草線で東銀座で降りて、ふらりと奥村書店へ。かつてちょくちょく都営浅草線で東銀座で下車、ということがよくあって、そのたびにいつもきまって奥村書店に寄り道していたものだった。このコースが懐かしい! と、ひとりでハイになって演劇書専門の方の奥村書店にひさしぶりに足を踏み入れてみると、あちこちの棚を眺めているうちに急に血が騒いできた(何の血?)。何年も前から探していた権藤芳一著『近代歌舞伎劇評家論』を見つけて大喜び。ふと目にとまった『随筆集 芝居』を立ち読みしてみると、いろいろな書き手による芝居随筆のアンソロジー、岩田豊雄(獅子文六)からではじまる顔ぶれがなかなかいい感じ。辰野隆、内田誠、奥野信太郎、正宗白鳥、福原麟太郎、小林一三、木村荘八……、と続くおなじみの顔ぶれでそれぞれの文末にはその文章の初出誌が記載してあって、そこで散見する戦後の雑誌名が興味深かったのと、『近代歌舞伎劇評家論』が見つかって嬉しいのとで勢いに乗って、一緒に購入することに。さらに勢いに乗って、前々から手元に置いておきたいなと思っていた、花森安治表紙の「演劇界」も一緒に買った。と、奥村書店で興奮したあと、母とひさしぶりにウエストでコーヒーを飲んだ。なぜかマギー司郎と桂枝雀の話で盛り上がる。夜は、歌舞伎座で四谷怪談を再見。先週に見たとき以上に見物が淡々となってしまって敗北感。夏もいよいよ終わりだなあとヒシヒシと感じた一日であった。

購入本

  • 権藤芳一『近代歌舞伎劇評家論』(演劇出版社、昭和34年)
  • 『随筆集 芝居』(大河内書店、昭和23年)
  • 雑誌「演劇界」昭和22年9月発行

芝居見物

  • 八月納涼歌舞伎『東海道四谷怪談』/歌舞伎座・第三部