「BOOKISH」第6号

今週はなぜだかずっと力が出なくて、いつにもましてへなへなしていた。やっと週末だ、やれ嬉しやと、今日は神保町に寄り道。東京堂に長居して、文庫本数冊を買って帰宅。

foujita2004-01-30東京堂の雑誌コーナーの真ん中にドカーン! と「BOOKISH」の戸板康二特集号が積んであった。今月は、岩波現代文庫から戸板康二の『歌舞伎への招待』が出て、1月23日の命日を刊行日として「BOOKISH」第6号、戸板康二特集号が発売になっている。と、一週間遅れで東京堂に来てみたら、ドーンと積んであるので、ジーンとなった。しかし、売れ行きがちょいと心配な気も。「戸板康二への招待」というタイトルに誘われるようにして、少しでも多くの本好きの人々に手にとっていただけたらなと思う。(実はわたくしもひっそりと誌面に参加しています、さながら壁の染みのように)

「BOOKISH」のサイト:http://www.sutv.zaq.ne.jp/ckabb202/

戸板康二特集のことは、自分のサイトでこの先しつこく言及することにして、「BOOKISH」第6号では、金子さん(id:kanetaku)の連載記事「読前読後の快楽」にて、信濃町のデ・ラランデ邸が三島由紀夫『鏡子の家』のモデルだったということを知ってウキウキだった。

デ・ラランデ邸のことを初めて知ったのは、柳家小三治の『ま・く・ら』(講談社文庫)にて。はちみつに凝っている小三治が、信濃町の「江戸っ子はちみつ」のことをちょろっと紹介していたのだった。東京の真ん中ではちみつを採集して販売しているところがある、ミツバチは外苑、御苑、皇居に咲いている花からせっせとミツを運んでくるのだ。小三治によると、「江戸っ子はちみつ」は江戸川乱歩の小説に出てきそうな西洋風のお屋敷、門をギーっと開けるとそこにはハチミツが! と、このくだりにたいへんそそられてしまって、ハチミツが大好物であることだし、いつかお天気のよい日にサイクリングをして買ってまいりましょうと、『ま・く・ら』を読んで一人で浮かれていた。のは、ずいぶん前のこと、結局それっきりになっていた。

そのデ・ラランデ邸、とっくに解体されていたのだった。

参考:http://homepage1.nifty.com/tanboh/16465.htm

でも、小三治のマクラで知った「江戸っ子はちみつ」、その江戸川乱歩の小説に出てきそうな西洋館が『鏡子の家』のモデルだったなんて! そのことを「BOOKISH」の戸板康二特集号で知ることになるなんて! と、なんとも嬉しかった。

と、戸板康二特集以外にも、面白い記事が目白押しなので、ぜひとも「BOOKISH」第6号をお手元に!