圓生とバッハ

  • 圓生の『九段目』

手持ちの昭和49年の東横落語会のライヴ録音を再生。素人芝居で忠臣蔵の九段目をやることになったが、本蔵役が急病、急な代役を立てることになったが…という、噺そのものはとりたてて面白くはないものの、歌舞伎の舞台を見たばかりというタイミングで聴くとたのしくてしょうがない。本蔵の出からの展開を圓生の語りとともにおさらいできるだけでもたのしい。前に、一昨年だったか歌舞伎座で忠臣蔵の通しがあった直後に圓生の『淀五郎』を聴いていたことがあって、あのときは思いっきりハマってしまって大変だった。先月もっともよく聴いた落語ディスクは、実は「圓生百席」の『中村仲蔵』。今さらのように聴いてみたら、ことのほか夢中だった。このところ、忠臣蔵づいている。

  • J・S・バッハ《クリスマス・オラトリオ》第4曲から第6曲まで

2枚ある《クリスマス・オラトリオ》の後半を何度も流している日曜日、お正月休み最終日の夜。本当にもう陶酔のなかで途方にくれるとしか他に言い様がない、でも陶酔といっても激しい感情の起伏ではなくて、静かだけど確かな幸福感という感じ。お茶を飲みながらバッハを流して、戸板康二の句集を読み直している。