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関西遊覧日記

冬休み大阪遊覧ダイジェスト(後篇)四ツ橋文楽座の跡地からそごうの跡地へ歩き、溝口健二の『浪華悲歌』をおもう。

ひとまず四ツ橋の記念碑を凝視したところで、高速道路の高架下を東へと戻り、鬼貫と小西来山の句碑が並んでいるさまを無事に見届けたところで、いざ四ツ橋文楽座の跡地へ行かんと、イソイソと道路をわたって、佐野屋橋で右折すると、そこは、がらんとした駐…

冬休み大阪遊覧ダイジェスト(前篇)本町橋へゆき、大阪市電と信濃橋洋画研究所をおもう。心斎橋から四ツ橋へ。

以下は、もうとっくに春なのに、去年暮れの冬休み大阪遊覧メモの前篇。西から東へ、北から南へ、東から西へ……の歩行の記録。□2013年12月28日土曜日。正午前に大阪に到着して、今回まっさきに出かけたのは、東横堀川に架かる本町橋だった。大阪市内に残る最古…

大阪遊覧2012年5月:堂島から松竹座まで歩く。紙上のモダン心斎橋。

2012年5月11日金曜日。午前8時、堂島の宿を出て、昭和6年竣工の朝日ビルディングとその向かいの昭和33年竣工の新朝日ビルディングの跡地に完成間近のフェスティバルタワーを正面に渡辺橋を渡る。平日の大阪は3年前の夏休み以来なので、よろこびはひとし…

近鉄電車と生駒山。新緑の大和郡山で川崎彰彦と小野十三郎をおもう。

大阪から近鉄電車にのって、生駒トンネルを抜けて奈良へ 2012年5月13日日曜日。午前7時50分、大阪地下鉄を難波で下車して、近鉄電車に乗り換えて、奈良へ向かう。近鉄電車に乗るのは2年ぶりくらい。難波の地下の駅を出発し、上本町の地下駅では地上のチャ…

冬休み関西遊覧日記その3/阪急西宮北口と阪神間モダンの残像めぐり

2011年12月29日。宝塚ホテルのアップルパイの午後を心ゆくまで満喫、さて、これから宝塚南口駅から西宮へと向かうとするかというところで、武庫川の鉄橋を渡る今津線の車窓を眺めたい! という誘惑にはどうしても勝てなくて、いったん宝塚駅へと戻ることにす…

冬休み関西遊覧日記その2/宝塚文藝図書館と宝塚ホテルと古川ロッパ

2011年12月29日午後。梅田から十三までの阪急電車の3つの路線が並走するひとときに興奮しすぎて疲れてしまい、淀川を渡って十三を過ぎるとウトウトしてしまうのが阪急電車のいつものパターンで、今回の宝塚線でも十三を過ぎるとぼんやり。途中、「あ、飛行…

冬休み関西遊覧日記その1/1930年代の阪急梅田駅。淀川の鉄橋

2011年12月29日。今年はなんやかやで、ここ数年来のおたのしみ、年に何度かの関西遊覧に行かれずじまいだった。という次第で、年末になってやっと、ちょうど1年ぶりとなる関西行きが実現して、こんなに嬉しいことはない。午前9時00分東京駅発の新幹線は、…

秋日和関西遊覧その3:武庫川から阪神国道へ。住吉と御影。

(※前回の2010年9月26日付けの関西遊覧日記の続き。午前のバスに乗ってモダン大阪遊覧のあとに続く、午後の阪神間遊覧日記です。) 武庫川から阪神国道へ。大庄町の村野藤吾。浜田車庫発野田行きのバスに乗り、「阪神国道線」に思いを馳せる。 正午過ぎ、大…

秋日和関西遊覧その2:バスに乗ってモダン大阪観光。

寝坊することなく無事に朝食を済ませて、早々に宿をチェックアウト、午前7時過ぎ、いつものように、渡辺橋に立ち、正面から朝日新聞社の建物を眺める。今日も昨日に引き続き、絵に描いたような秋日和。 たまには気分を変えてほかの地区に泊まって、大阪のほ…

秋日和関西遊覧その1:東海道線旅行図会。近鉄電車でモダン奈良。

午前7時20分、新幹線に乗って東京駅を出発、関西1泊2日の遠足へ出かける。車窓は青い青い空、絵に描いたような秋日和。 明治40年の『東海道線旅行図会』を見ながら、新幹線に乗って関西へ 田山花袋・小栗風葉・沼波瓊音・小杉未醒『東海道線旅行図会』(…

冬休み関西遊覧その3:大阪近代建築めぐり。京阪電車で京都。

午前10時、宿を引き払って、外に出てみると、空気がひときわ冷たくて、吐く息がフーッと白い煙のよう。新聞の天気予報によると、本日の最高気温は5度以下、京都では午後に雪が降るらしい。空気が澄んでいて空の青が濃くて、寒いとかえって気分が清々として…

冬休み関西遊覧その2:後藤明生『しんとく問答』片手に大阪めぐり。

午前8時外出。早々に地下に入り、「ドージマ地下街」をテクテク歩いて梅田へ向かう。道順はよく覚えていないのに、適当に歩いているといつもなんとなくたどりついてしまう、梅田地下のとある喫茶店にてモーニングセットを食べる。何年か前にほんのゆきがか…

冬休み関西遊覧その1:阪神電車と六甲ケーブルと六甲山ホテル。

午前8時東京駅発の新幹線は定刻通り、10時半過ぎに新大阪に到着。イソイソと在来線に乗り換えて、まずは大阪駅へと向かう。 新大阪から JR 大阪駅へ向かう電車に乗るのは意外にも今日が初めてなのだった(いつも地下鉄御堂筋線の方に乗っていた)。張り切っ…

夏休み関西遊覧その2:富士正晴と天野忠。極私的モダン京都めぐり。

午前9時。宿を引き払って梅田駅に向かってテクテク歩いてゆく、その前に、まだまだ大阪が名残惜しいので、ちょいと寄り道。駅と逆方向へ歩を進めて渡辺橋の欄干に立って、堂島川を眺める。年内にあともう一回くらいは関西の風に吹かれたいなあと、朝日新聞…

夏休み関西遊覧その1:阪神電車で美術館へ。ガスビルでモダン大阪。

東京駅午前8時発の新幹線は定刻通りに10時半過ぎに新大阪駅に到着。いつものようにイソイソと小走りして、御堂筋線の改札口へと向かう。御堂筋線に乗りこんでほっと一息ついたら、いつものように今度は、電車が淀川を渡る瞬間が待ち遠しくてたまらない。 新…

阪神間遊覧日記:中津の跨線橋。甲南漬資料館と文学館と小津安二郎。

日曜日の朝の堂島界隈。今日もよいお天気で絶好の遊覧日和だなアと、機嫌よく大阪駅へ向かってテクテク歩く。堂島から肥後橋に向かって立ったときの眼前の眺めが大好き。朝日新聞社のモダンな社屋とその向かいの建物の鉄塔、この都市風景を目にしたいがため…

大阪遊覧日記:南海本線と阪堺電車。溝口健二『浪華悲歌』をおもう。

東京駅8時半発の新幹線は、定刻通り11時過ぎに新大阪駅に到着。JR の改札を出るといつも、いつのまにか小走りになっている。地下鉄の一日乗車券(850円)を買ってイソイソと電車に乗り込んだそのすぐあとで、車窓に淀川が見える瞬間はいつもそれだけで大は…

京阪神遊覧日記・その2 すばらしき関西私鉄

以下、二週間遅れの遊覧日記。その1(id:foujita:20080622)の続き。 土曜日の夕刻、堂島アバンザのジュンク堂に長居し、堂島界隈の定宿(といっても泊まるのは今回で二度目)に手荷物を置いたところで、おっとこうしてはいられないと、ソワソワと「阪急古…

京阪神遊覧日記・その1 モダン心斎橋の明治製菓売店

先週一週間は毎日、朝の喫茶店でコーヒー片手に本を繰りながらも、つい何度も「でっか字まっぶ 大阪24区 昭文社」というのを眺めてしまってソワソワ、肝心の本読みがあまり進まなかった。と、そんなこんなで、先週末はふらふらっと新幹線にのって、関西へ遊…

京阪神遊覧日記・その1 モダン心斎橋の明治製菓売店

先週一週間は毎日、朝の喫茶店でコーヒー片手に本を繰りながらも、つい何度も「でっか字まっぶ 大阪24区 昭文社」というのを眺めてしまってソワソワ、肝心の本読みがあまり進まなかった。と、そんなこんなで、先週末はふらふらっと新幹線にのって、関西へ遊…

阪神電車に乗り、天神橋筋商店街を歩いて、近代大阪を思う。

北野ホテル(久坂葉子の生家の跡地だと後日知る)の向かいにて、お土産のジャム(「マンゴーとオレンジの胡椒風味のコンフィチュール」というのを選出。とてもおいしい)を買い、トコトコとトアロードをくだる。青山光二『食べない人』に登場していた「レス…

芦屋で東京の昔の帝国ホテルを思い、神戸の古きバーで竹中郁を思う。

梅田駅へ向かう道すがら、堂島アバンザのジュンク堂にて「図書」を入手、阪急電車に乗り込んで、「図書」をペラペラと繰りつつ三宮へ向かう。芦屋川で途中下車して、わーいわーいとまずは滴翠美術館へ向かって、テクテク歩く。 滴翠美術館のことを知ったのは…

京都の古き洋食店で古川ロッパを思い、阪急電車にのって大阪へ。

春休み二日目。新幹線にのって、正午、京都。まずは、嵐電にのって、なにを間違ったのか、東映太秦映画村へ。このところ東映時代劇に凝っていたので、その勢いにのってなにか面白い展示はあるのだろうかと「映画文化館」なる施設だけを目当てに出かけたので…

年末の京都大阪二日間・走り書き

ドンぺリニヨン1995年とオーパスワン2000年をグビグビ飲んで帰京すると、郵便受けに年賀状と「日本古書通信」1月号と「新演劇人クラブ・マールイ第2回公演プログラム『女優の愛と死』」が入っていた。 お正月休み2日目の12月30日、新幹線にのって正午京都…

京阪神ふらふら日記(下)阪神篇

御堂筋線にのって梅田駅で下車して、生まれてはじめて阪神電車にのった。昨日の阪急に続いて、阪神も単に電車に乗るだけでものめずらしいという旅行者気分を満喫。山本為三郎著『上方今と昔』(2年以上前に作成の自作ファイルに詳細あり:http://www.on.rim…

京阪神ふらふら日記(中)大阪篇

早起きしてイソイソと出発。乗り換え駅にて切符を買おうと立ち止まったまさにそのとき、背後をおばちゃん3人組が大声で「そやなー、そやなー」と怒涛の勢いで通過していった。その「そやなー」が耳に入った瞬間、大阪に来たなあ! と急にハイに。生の大阪弁…

京阪神ふらふら日記(上)京都篇

連休初日。東京駅から新幹線に乗ってスーイスイと京都にたどりついて、まっさきに向かったのは三月書房。寺町通りをズンズンと北上すると、何年ぶりかで来たこの界隈のたたずまい、ああ、京都に来たなあと、ふつふつと嬉しくなってきた。無事にたどりついて…